3月11日、その時妊娠8ヶ月
安嶋 愛 茨城県日立市
3月11日、その時妊娠8ヶ月。福島に移って6ヶ月、ずっと悪阻で寝込んでいたため、知り合いもいない私は、部屋で今度どうすべきかわからずにいました。
携帯も繋がらず困っていたところに、隣家の奥さんが、もしもの時のために、子供たちと車の中に避難しているのでどうぞと乗せてくれ、心細かった私に少しばかりの安心をくれました。
数時間して主人が帰ってきてからも、私の体調の事もあり、今後どうしていいのかわからないまま翌日の避難。予想もしていない展開に何をもっていいのかわからず体育館へ。妊婦には良い環境とは言えませんが、食事と暖をとることができ、多くの方が互いを気遣い会った場所でした。
その後私達は義妹が迎えに来てくれ、実家のある茨城へ避難しましたが、多くの方を残して自分達だけ体育館を後にすることに心を傷めました。
今後一日も早い復興を心より祈り、無事に産まれた私の子と共に、未来ある子供たちに明るい未来が訪れる事を祈ります。