あの震災の日から今日でちょうど八か月
匿名
あの震災の日から今日でちょうど八か月。
あの時、私は抗がん剤治療の副作用で脱毛し体調不良のなか原発事故での避難となり、私は皆に迷惑をかけてはいけないと気丈に振る舞い無我夢中だった。
あの時は、どうすべきか等と考えている余裕さえなく行き当たりばったりの行動で辿り着いた所は親戚の家。総勢七人で世話になるが申し訳なさで気を使い辛かった。
脱毛した頭をニット帽で隠しジャージ姿で町を歩く私は、まるで浮浪者。
この世に生を受けた意味は何だったのだろうか?
病と闘いながら頑張っているのに、この仕打ちは何なのか?
何も悪い事なんかしていないのに何故こんな惨めな思いをしなければならないのか?
悲しかった。悔しかった。
これ以上の苦しみは無いと思いつつ、夢も希望もない日々は八か月たった今も何も変わらない。ただ、私が笑顔でいることで家族にほんの少しでも安らぎを与えることが出来るなら、努めて私は笑顔でいようと思う。